足底腱膜炎

足底腱膜炎とは?

足の裏には、かかとの骨から足の指の付け根をつなぐ線維が、扇状の膜のように広がっています。これが足底腱膜です。アーチ状になった足の「土踏まず」を支える重要な役割を果たします。

この足底筋膜に細かい損傷がおこるなどして炎症を起こした状態を足底腱膜炎と言います。

 

足底腱膜炎の原因

マラソンウォーキングなどのスポーツ長時間の立ち仕事などで土踏まずに過度な負担がかかると、足底腱膜がかかとの付近に引き伸ばされる力が繰り返しかかることになります。この時に、腱膜に炎症や目に見えない傷を生ずると考えられます。

マラソンなどの長距離走で、特にアスファルトなどの硬いところを走っているとリスクが上がります。スポーツをしない一般の人でも中高年には比較的多く生じ、体重過多でリスクが上がります。

足底腱膜炎になりやすい人は以下の通りです。

  • スポーツで足を酷使する人。特にマラソンなど陸上長距離野球サッカーラグビーなど硬いスパイクで長時間動く競技。
  • 立ち仕事革靴で営業にまわる方
  • 足首の硬い人
  • 体重の重い人
  • サイズの合わない靴、足に負担の掛かる靴を履いている人

足底腱膜炎の症状

  • ベッドから起き上がった1歩目が痛い
  • 歩き始めや1歩目が痛い
  • 歩いたり、走ったりすると足の裏や踵が痛い
  • 長時間立っていると踵が痛い
  • 寝ているときでも足の裏がじんじんする
  • 足の裏や踵に押すと刺すような痛みが出る箇所がある

このような症状が一つでもあれば、足底腱膜炎の初期の可能性があります。初期症状のうちは少し歩けば足の裏の痛みは消える程度ですが、悪化していくと歩くのにも痛みを伴ってきます。

 

足底腱膜炎の治療

足底腱膜は足の筋肉を覆っているので、足の筋肉の状態を良くすることが大切です。そのためにはマッサージやストレッチが非常に効果的です。また、足底にはふくらはぎから伸びてくる筋肉もたくさんあります。ですから、ふくらはぎの筋肉の状態も整えてあげます。足首の硬さはふくらはぎの筋肉の状態の悪さを表しているので、足首の柔軟性を出してあげるストレッチも行ないます。踵がジンジンする場合は炎症が強いのでアイシングを併せて行ないましょう。